パドヴァチェントロにひっそりと存在しながら、エレガントな空間と料理を提供するレストラン。
店のある通り、ベッレ・パルティ通り（Via Belle Parti）の名をそのまま店名に冠している。建物自体は100年以上経つ古いものだが、店内に入るとセンスのよい調度品と花や絵などが迎えてくれる。

現在のオーナーはパドヴァに数軒の飲食店を経営する家族。現在同店はオーナーの娘さんであるステファーニアさんが主導権を握って店の切り盛りをしている。美人な彼女は常連客にも人気のある看板娘（もう娘ではないが）。

上質の店ならでは、客も上質。昼はピシッとスーツを着込んだお洒落なビジネスマンたちや上品な奥様たちのランチの場。夜はもちろんこれらの客に加え、愛を語りあうカップル・ご夫婦などが。常に客席の埋まる人気店でもある。

肝心の料理は、伝統的な料理。
ヴェネト特産の太いパスタ、ビーゴリや魚介のフリット、カエルのフリットなどもあるが、それぞれにオーソドックスな皿を少しだけ現代風に軽さを加えた仕上がり。そして、季節に応じたシェフのオリジナル料理も。 これらは、奇をてらっている皿というよりは、シンプルな料理にいい感じに少し手が加わっており、味つけも軽めの仕上がりで、渡されるメニューはどれもこれも試してみたいものばかり。

非常に素敵な空間で、ゆっくりと食事を楽しむことのできる上質な店。給仕のサービスもほど良いスタンスを保ち、気持ちよい。