パドヴァのチェントロのメイン通り(ローマ通りVia Roma)をそのまま南方向に進むと通りの名が変わりウンヴェルト1世通りVia UmbertoΙとなる。
その通り沿いにある間口の小さなリストランテがここ、リストランテ・ヴェッキオ・ファルコニエレRistorante Vecchio Falconiereだ。
店主はエジプト人のモハメッド・シャルビさん。ここに20年ほど前からレストランを開いている。 同店で食べるべきものは、ずばり“肉”。訪れる常連客のほとんどは、肉を食べるのが目的で来店する。
アンティパストには、生肉、つまりタルタル。調理場で調味されたシンプルなひと皿。非常に美味。
メインの肉にはフィレンツェのキアーナから神戸牛まで、日によって用意されている肉が異なることもある。ワゴンで運ばれてくる肉から選び、焼き方の好みを指定することができる。焼き方は、表面だけさっと焼いて生肉のジューシーな感じがよければ、クルードCrudo。比較的しっかりと焼いてほしい場合には、コットCotto。中までしっかりと火を通してほしい場合はベン・コットBen Cotto、と言い分ける。
薄切り肉の場合は、目の前で調理。主人がワゴンを運んできてテーブル脇で調理する。ワゴンの上には熱々に熱した皿が用意され、その皿の上で焼きつけて火を入れる。厚切り肉の場合は、調理場のグリルで強火で焼き、同様に熱くした皿の上で余熱で火を入れる。味つけは塩またはローズマリーなどの香草入りの塩をふりかけてシンプルに。
もちろん肉だけでなく、地元料理や生パスタなども用意されているので、パスタも形を選んでソースを組み合わせることなどもできる。
夏場は外の川沿いのテーブル席もお勧め。
Ristorante Vecchio Falconiere