店名そのもの「パン屋」のこの店は、毎朝野菜・果物の市場のたつピアッツァ・エルベに位置する。
この場所に店を構えて約30年、地元の人たちでいつもいっぱいの人気のパン店。

パンは完全に対面販売の形式をとる。カウンターの前で並んで、順番に店員に好みのパンを告げ、計りで量ってレシートを受け取り入り口付近のレジで清算。慣れないと、周りの勢いにのまれてしまいそうだが、カウンターに並んでいると、おおよそ順番通りに注文を聞いてくれるので、ぜひ試しに焼きたてパンを味わっていただきたい、美味しいパンがずらりと並ぶ。

地元の人たちが買う、最も一般的なパンは「チャバッタ（スリッパの意）」といって、長さ30cmくらいの少し平べったい形をしたパン。その他小麦も硬質（Grano duroグラノ・ドゥーロ）、軟質（Grano teneroグラノ・テネロ）、全粒、イタリア南部（プーリア、カンパーニャなど）の大型のパン、などなど様々なものがあり、いろいろ買って試してみたくなることは至極。

そのほか、惣菜やドルチェなどもあり、小さな店内は見所たっぷり、といったところ。
パンの平均的な値段は4ユーロ/kgくらいのものが主流。