ヨーロッパ最大の広場のうちのひとつ
この広場は大きな大きな楕円形をしている。Prato=芝生、Valle=平野(広場)という意味通り、芝生のある大きな広場で18世紀に完成したもの。中心の島部分は、この広場の設計者であるヴェネツィアの建築家Andrea Memmo にちなみ、メンミア島(Isola Memmia)と呼ばれ、その昔はここで牛のメルカートが定期的に開かれていたとか。
この島部分は8,862㎡、広場自体は約20.000㎡とされ、ヨーロッパで最大の大きさを誇る広場の1つとされており、周囲を囲む水路の内・外側に並ぶ78の彫像は、この広場の美しさの象徴ともなっている。 1931年にはムッソリーニが、120,000人の支持者を集めここで演説をした歴史もある。
実は"プラート・デッラ・ヴァッレ=芝生の広場"という名を持つが、完成当時は芝生はなかったとされている。 "Padova, città tre senza: del santo senza nome, del prato senza erba e del caffé senza portaパドヴァには3つの不足しているものがある:名のないサント(聖人=パドヴァの守護聖人、聖アントニオの通称はパドヴァでは「サント」)、芝生のないプラート、扉のないカフェ(カフェ・ペドロッキ)" という言われがあり、町の3大シンボルを表しているもの。
毎週土曜日には、120軒の生活用品・雑貨、花などの露店がたつメルカートが、平日午前中は野菜・果物のメルカート、そして毎月第3日曜日には大規模なアンティーク市がたつことでもよく知られている。また各種様々なイベントもここで開催される。市民の憩いの広場のひとつでもある。